アメリカ・カリフォルニア州のアメリカ軍基地には先月、長崎県から、離島防衛が専門の陸上自衛隊西部方面普通科連隊などのおよそ270人が派遣され、およそ500人のアメリカ海兵隊員と訓練を続けています。
19日は日米の部隊による大規模な上陸訓練が行われ、このうち陸上自衛隊の部隊は、8隻のゴムボートに分乗して砂浜に上陸しました。
また、アメリカ軍のLCACと呼ばれるエアクッション揚陸艇で、自衛隊の車両を陸揚げする訓練も行われました。
一方、海兵隊は、ボートのように浅瀬を進み、そのまま上陸できる水陸両用車で海岸に乗り上げ部隊を展開させました。
水陸両用車は、自衛隊が導入を検討していて、現場では隊員が写真を撮影するなどしていました。
政府は、去年12月の防衛計画の大綱で、5年以内に上陸作戦が専門の「水陸機動団」を、陸上自衛隊に創設することを決めました。
離島防衛を専門とする陸上自衛隊の部隊は、現在、西部方面普通科連隊のおよそ700人だけですが、水陸機動団の創設で、最終的に3000人規模に増やす方針です。
一方で、今回初めて上陸訓練に参加した隊員はおよそ半分に上るということで、陸上自衛隊は部隊の拡大に伴う人材の育成が課題だとしています。