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ウクライナ衝突、「武器携え動く者は撃て」治安部隊の指令、ネットに - MSN産経ニュース

　武器を携えて動く相手は撃て−。ウクライナ治安部隊が２０日にデモ隊に発砲した際の部隊指揮官と現場の間での無線交信だとされる録音が２１日、インターネット上に出回った。それによると、指揮官らはデモ隊拠点の独立広場を見渡せる高台にある「ウクライナホテル」に陣取り、指令を出していた。

　ホテルは多くの外国メディアが取材拠点としている上、衝突で死傷したデモ参加者らが運び込まれたデモ隊側の“野戦病院”。結果的に一つのホテルに治安部隊とデモ隊、報道陣が同居していた形だ。

　「グルシェフスキー通り（議会などがある通り）を注視し業務の準備をせよ。武器を持って動く者（デモ隊側）があれば報告し、業務を遂行せよ」。指揮官はホテルから現場に指示を飛ばした。「業務遂行」は銃撃を意味するとされる。

　指揮官は「われわれはウクライナホテルから監視している。最上階に移るかもしれない」と話し、複数の部屋を確保している状況も示唆した。