政権崩壊のウクライナでヤヌコビッチ大統領に逮捕状、欧米は支援を協議 | Reuters
ウクライナ、緊急国際支援を要請 今後2年で350億ドル必要 | Reuters
ウクライナは24日、今後2年間で350億ドルの国際支援が必要になるとし、1─2週間以内に支援の一部を受け取ることを望んでいると表明した。
また、国際援助会議の開催を要請したことを明らかにした。
コロボフ財務相代理は声明で、「ここ2日間でわれわれは欧州連合(EU)や米国の大使、その他の諸国や金融機関とウクライナへの緊急金融支援について協議してきた」と言明。
トゥルチノフ大統領代行は前日の演説でウクライナ経済が「どん底に沈もうとしている、デフォルト手前の状態だ」と警告した。
ただ、ゴールドマン・サックスはリサーチノートで、「短期的には、西側諸国からの支援がクレジット・イベントを防ぐのに十分な額である公算が大きい」と指摘した。
ウクライナは去年11月にロシアからおよそ150億ドルの支援を取り付けました。
ロシア政府は、この取り決めにしたがって30億ドル分の債券をウクライナから購入していますが、今回の政変を受けて23日、残りの120億ドルの支援についてはウクライナの政情が安定するまで凍結すると発表しました。
新しい政権への移行を進めるなかでトゥルチノフ大統領代行は、ウクライナの財政状況について23日、「財政破綻の寸前だ」と述べ、大規模な支援が受けられない場合、財政破綻に陥るおそれがあるという認識を示しました。
また、コロボフ財務相代行も24日、「今後2年間でおよそ350億ドルの支援が必要だ」と訴えました。
EU=ヨーロッパ連合への統合を目指す野党勢力が主導する議会が新しい政権への移行を目指すウクライナに対し、EUが金融支援を検討する一方、ロシアが支援の凍結を表明するなど、金融支援を巡ってもロシアとEUとの駆け引きが活発になっています。
アメリカ国務省は24日、バーンズ副長官が25日から26日にかけてウクライナの首都キエフを訪問し、トゥルチノフ大統領代行らと会談すると発表しました。
今回の訪問でバーンズ副長官は、ウクライナの政権移行を後押しし、5月に予定されている大統領選挙が公正に行われるよう促すほか、アメリカ財務省の担当者らも帯同し、ウクライナの経済立て直しに向けた支援をしていく方針を伝えることにしています。
ウクライナ情勢を巡っては、ロシアがヤヌコービッチ政権に約束していた財政支援の見送りを表明するなど、EU=ヨーロッパ連合との関係強化を目指すトゥルチノフ大統領代行らに揺さぶりをかけており、アメリカは警戒を強めています。
アメリカとしては、バーンズ副長官を派遣することでトゥルチノフ大統領代行らによる政権移行に向けた動きへの支持を強調し、ロシアをけん制するねらいもあるものとみられます。
EU、ウクライナへの短・長期支援めぐり協議 IMFとの調整焦点 | Reuters
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【ウクライナ情勢】「EUの支援必要だ」 国連大使が関係強化期待 - MSN産経ニュース
ウクライナのセルゲイエフ国連大使は24日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、「ウクライナの経済財政や社会の状況を変革するため、欧州連合(EU)の支援が必要だ」と語り、EUとの関係強化に期待を示した。
セルゲイエフ大使は「EU加盟は(国民から)幅広く支持されており、意見の衝突はないと確信している」との見方を示した。「EUとは良きパートナー、ロシアとは良き隣人でありたい」とも述べ、ロシアとの「互恵関係」も必要だとした。
崩壊したヤヌコビッチ政権については「人民の声を聞こうとしなかった。邸宅に並んでいた高級車は、(同氏が)庶民の貧困を気にも掛けていなかったことを示している」と批判。同氏の居場所を問われると「分からない。彼は責任を放棄して消え去った」と突き放した。