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日刊ゲンダイ|「美人すぎる政治家」ウクライナ元首相の黒すぎる素顔

 だが、ごく普通の家庭に育った彼女が、ここまでのし上がった背景には、「口には出せない」エピソードが多い。


「父親はラトビア人で3歳の時に妻子を残して蒸発。ユーリアは、ロシア人の母に育てられ、苦学して国立ドニプロペトロウシク大学を卒業しました。その後、不法コピーのレンタルビデオ店で成功し、石油関連会社の重役を経て、ロシアの天然ガスの輸入を一手に引き受けるエネルギー会社の総裁になった。その間、汚職の限りを尽くしたとされ、贈収賄や詐欺で逮捕歴もあります。ちなみに、自慢の金髪も染めたものです」(事情通)


 3年前に彼女とキエフで会った新潟県立大学袴田茂樹教授(現代ロシア論)がこう言う。


「私的な利益のため、ロシアと不当に高いガス輸入の契約を結び、200億ドル(約2兆円)を超過払いしている疑惑ももたれています。国民はそれを知っているため、10年前の民主化要求、オレンジ革命の時のような熱狂的な支持はありません。ただ、投獄されていたという同情票があるため、反政府リーダーが消去法で彼女を担いでいる状況です」


 元毎日新聞モスクワ支局長の石郷岡建氏(前日大教授)もこう続ける。


「メディアは、ティモシェンコを親EU、ヤヌコビッチを親ロシアと色分けしていますが、そんな単純なものではない。ティモシェンコは実はプーチンと仲がよく、ドロドロの利権政治家。今回はオレンジ革命を主導した東部の炭鉱の町・ドネツクの労働者も冷めています」