PIMCOエラリアン氏は退社前にグロース氏と衝突−WSJ - Bloomberg
同紙によると、昨年6月の会議でグロース氏の行動をめぐり両氏が衝突した際、グロース氏は自身には「41年間の優れた投資の実績」があると述べ、エラリアン氏には何があるのかと尋ねた。エラリアン氏はグロース氏の「後始末をするのにうんざりした」と答えたという。同紙は会議の出席者2人を引用した。エラリアン氏は後でグロース氏に、人との接し方を変えるよう促し、グロース氏も改善を約束したという。
WSJ紙が関係者を引用したところによれば、グロース氏はトレーディングフロアで従業員が自分に話しかけたり視線を合わせたりすることを好まず、そういう理由で叱りつけることがあった。プレゼンテーションの資料にページ番号を振るのを忘れたことで叱責し、ボーナスの額を左右する「マイナス点」を付けたこともあったという。
投資家がPIMCOのファンドから資金を引き揚げ始めると、グロース氏(69)とエラリアン氏(55)が対立する場面は増えたと、同紙は報じている。グロース氏は昨年遅くに、エラリアン氏がそうさせてくれるならPIMCOの運用資産2兆ドルを自分だけで運用できるとトレーダーらに語ったという。
グロース氏はWSJ紙に対する文書で、「私は自分自身に要求するのと同じこと、つまり勤勉と仕事への献身、顧客最優先にとにかく集中することを他者にも求めているだけだ」とコメントした。