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焦点:高まるウクライナ分裂の危機、クリミアで民族対立が激化 | Reuters

分離を求める勢力は、ロシアの介入を求める絶好の機会ととらえている。軍服を身にまとい、セバストポリでロシア支持のデモに参加していた退役軍人のDaniyel Romanenkoさん(73)は「ついにロシアに復帰する機会を与えられた」と語った。

さらに首都キエフでヤヌコビッチ政権を打倒したデモ参加者が分離派の討伐にやってくるのではないかとのうわさが流れ、自衛組織を結成する動きもある。関係者によると、セバストポリだけでおよそ3000人が入隊し、退役軍人や治安部隊「ベルクート」に所属していたメンバーが若い隊員の訓練に当たっているという。

そもそもクリミア半島は、狭い所で幅わずか5キロメートルほどの地峡で結ばれているだけで、ロシア系住民はウクライナ本土との共通点をほとんど感じておらず、そうした感情はこれまで以上に膨らんでいる。

保守系政党の幹部であるLeonidPylunskyyさんは、クリミアの人々にとってウクライナの政変は「革命」ではなく、単に欧米諸国の影響によるものと感じていると話す。「彼らにとっては、追放された腐敗した政権よりもバリケードを組んでいたデモ隊の方が、はるかに大きな敵だ」と指摘する。

クリミアは歴史的に、スキタイ人ギリシャ人、ゴート人、フン族ブルガリア人、ハザール人、キプチャク族、トルコ人、モンゴル人が居住したり、攻め入ったりした。また、ロシア帝国編入されるはるか以前には、ローマ帝国ビザンチン帝国の領土だった。


第2次世界大戦中はナチスドイツに占領されたクリミアをめぐって激しい戦闘が起き、クリミア戦争ではロシアが英国やオスマントルコなどの連合国に敗北した。


イゴールと名乗る26歳のビジネスマンは「私たちは戦いを繰り返してきた。トルコと戦い、英国と戦いドイツと戦い、そして今回だ」と話した。