ロ大統領、ウクライナで暴力の拡大ないと強調 欧州首脳は懸念表明 | Reuters
ロシア政府のプーチン大統領は28日、独英首脳、および欧州連合(EU)大統領と電話会談し、ウクライナで起きている暴力がこれ以上拡大することはないと強調した。ロシア政府が明らかにした。
独政府のザイベルト報道官によると、メルケル独首相はプーチン大統領に対し、ウクライナの政情不安への懸念を表明し、危機を深刻化させかねないいかなる行動も避けるよう促した。
首相はさらに、ウクライナ南部のクリミア情勢についても、ロシアに自制するよう求めた。
ウクライナ暫定政権は同日、クリミアで武装集団が2つの空港を掌握したことについて、ロシア軍が関与していると批判した。
「(軍事介入との)誤解を招きかねない」 駐留ロシア軍の動きで米長官が警告 - MSN産経ニュース
ケリー米国務長官は2月28日、ウクライナ情勢をめぐりロシアのラブロフ外相と電話会談し、ウクライナ南部クリミア自治共和国に駐留するロシア軍の動きに懸念を表明、「(軍事介入との)誤解を招きかねない」と警告し、自制するよう強く要求した。
国務省でコロンビア外相と会談後の会見で明らかにした。ケリー、ラブロフ両氏の電話会談は2日連続。
ロシアはクリミアに黒海艦隊の拠点を置いており、ケリー氏は会見で「基地協定に基づきロシアが出入りする権利があるのは確かだ」と指摘。同時に軍事介入は重大な誤りだと重ねて強調し「いま起きていることが一線を越えるものかどうか、慎重に見極める」とけん制。ラブロフ氏はウクライナの主権を侵害する行動は一切行っておらず、その意図もないとし、プーチン大統領も同様の立場だと主張したという。