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深刻なシリア情勢 安保理も責任 NHKニュース

国連人権理事会が設置した国際調査委員会は、シリアの人権状況についての報告書をまとめ、5日、スイスのジュネーブで記者会見を行いました。
報告書は「政府軍による包囲によって全土で25万人以上が閉じ込められたまま食糧や医療品を与えられず、飢えか投降かを迫られている」と現地の深刻な人道状況を伝えています。
ピネイロ委員長は、会見で「市民が生きるのに必要な食糧や医療品を戦略の道具にしている」と述べて、アサド政権を強く非難しました。
その一方で、報告書はアサド政権だけでなく反政府勢力側も虐殺を行っていると指摘し、双方に即時停止を求めています。
ピネイロ委員長は、事態の悪化が食い止められない原因について「国連の安全保障理事会にも責任がある」と述べ、人道に対する罪などを扱う国際刑事裁判所への付託など具体的な対応を求めました。
シリア情勢を巡っては、ことしに入ってアサド政権と反政府勢力による直接協議が行われましたが、実質的な議論に入れないまま不調に終わっており、市民の犠牲や難民の増加に歯止めのかからない状態が続いています。