イスラエル軍は19日、隣国シリアの南部で、イスラエルとの境界近くにある複数の軍事関連施設を空爆したことを明らかにしました。シリア軍によりますと、この攻撃によってこれまでに1人が死亡、7人がけがをしたということです。
空爆についてイスラエル軍は、前日に両国の境界付近をパトロールをしていたイスラエル兵4人が、シリア側から仕掛けられた爆弾によってけがをしたことへの報復だとしています。
イスラエルのネタニヤフ首相は閣議で「われわれを攻撃する者には反撃を加える」と述べ、自国に対する攻撃には武力を持って応じる構えを強調しました。
ただ、イスラエルはシリアとの戦闘が拡大してシリア国内で続く内戦に巻き込まれるのを警戒しており、報復の空爆は行いつつ規模を限定的にしたのは、敵対する両国の緊張がエスカレートするのを避けるねらいもあるものとみられます。