デンマークの首都コペンハーゲンにある動物園では先月9日、同じ遺伝子を持つキリンが増えたことから近親交配を避けるためという理由でオスのキリンを処分したうえにそのキリンを動物園で飼育されているライオンなどの餌にしました。
これを受けて動物園には、「残酷だ」などと抗議する電話や電子メールが国内外から殺到し、大きな批判を浴びましたが、動物園は今度は生後10か月の子どもを含むライオンの一家4頭を処分したと25日に発表しました。
処分の理由について動物園は、若いオスライオンを新たに飼育することになり、群れの特性上若いライオンがライオンの一家を襲うおそれが高く安楽死させたほうがよいと判断した、ライオンの一家を引き取ってくれる動物園が見つからなかったと説明しています。
しかし、市民の間にはこうした動物園側の説明に納得できない人たちも多く、キリンに続く今回のライオンの処分についても抗議の声が広がっています。