ウクライナとの国境近くにロシア軍が集結していないと「西側」も報道しはじめるなど、状況に変化 | 《櫻井ジャーナル》
アメリカでは、ロシア軍がウクライナとの国境近くに集結しているという宣伝が展開されてきた。旗振り役の代表格は下院情報委員会で委員長を務めるマイク・ロジャーズ。ロシア軍の侵攻が迫っていると恐怖を煽り、暫定政権への軍事支援を主張している。同じように、NATOのアナス・フォー・ラスムセン事務総長も強硬。この事務総長は「新自由主義」の信奉者で、シリアでも軍事介入に積極的な姿勢を見せていた。
今回、ロシア政府は慎重に事を運んでいる。1979年にはアメリカの挑発に乗ってソ連軍がアフガニスタンに軍事侵攻したが、この失敗を反省しているのだろう。
その挑発工作の中心にいたのはズビグネフ・ブレジンスキー。デイビッド・ロックフェラーと近く、ジミー・カーターを大統領にした人物。バラク・オバマもブレジンスキーの弟子だとされている。後にブレジンスキーはフランスのヌーベル・オプセルヴァトゥール誌に対し、ソ連を挑発した秘密工作はすばらしいアイデアだったと話している。