ブルガリア、黒海上空でのロシア軍機の飛行活発化を警戒 | Reuters
ブルガリアのナイデノフ国防相は1日、黒海上の領空近くでロシア軍用機の飛行が活発になっていることから、空軍に厳戒態勢をとらせていることを明らかにした。
ブルガリアはロシアと長年友好関係にあったが、10年前に北大西洋条約機構(NATO)に加盟。ウクライナ危機発生後、ブルガリア海軍は黒海で米軍との軍事演習に2回参加している。また、ウクライナおよび米国が参加する軍事演習が現在、ブルガリアで実施されている。
ナイデノフ国防相はロシア軍用機の飛行が活発になっていることについて「目的ははっきりとしない」とした上で、「ここ2カ月間にわれわれの軍用機を発進させたり、警戒態勢をとらせたことが30回程度あるため、非常に警戒する必要がある」と述べた。
プレブネリエフ大統領は、ここ数カ月はMIG─29戦闘機を週2─3回配備していることを明らかにした。従来は1年に2─3回だった。
大統領は、ブルガリアとルーマニア、トルコが領空の警備で協力を強化すべきとの見解を示した。
「現在、ロシアの空軍機1機によってルーマニアで2機、ブルガリアで2機、トルコで1機が発進を迫られる状況になっている。これでは非効率的だ」と指摘した。