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ウクライナ:汚職撲滅や格差是正が必要 元欧州評議会総長 - 毎日新聞

 人権問題などに取り組む国際機関「欧州評議会」の元事務総長で、欧州情勢の専門家であるバルター・シュビマー氏が3日、東京都内で毎日新聞の単独インタビューに応じ、ウクライナ情勢について「(5月の)大統領選後に誕生する政権が、東部のロシア系住民の信頼を回復できるよう、汚職撲滅や経済格差是正に取り組む必要がある」と話した。


 シュビマー氏は、評議会事務総長だった2000年、紛争が起きていたチェチェン共和国内の人権改善を訴えるため、ロシアのプーチン大統領と直接交渉した経験を持つ。シュビマー氏はプーチン氏は自分の意思を明確に持ちながらも、冷静な判断をする人」と分析。ロシアがウクライナ東部の国境付近に4万人規模の軍を展開していることについて、プーチン氏は侵攻がほかの隣国に及ぼす影響や経済的な打撃をよく理解している。ウクライナへの侵攻はないだろう」と話した。


 欧米諸国はロシアに対する経済制裁を強化しているが、シュビマー氏は「相互の信頼関係が損なわれるだけで、問題の解決にはならない。可能な限り早く対話の道を模索すべきだ」と述べた。


 シュビマー氏はオーストリア出身で、国会議員を経て1999年から04年まで欧州評議会事務総長を務めた。