来月25日に予定されているウクライナの大統領選挙は、選挙管理委員会による審査の結果、23人の立候補が認められ、5日、候補者の選挙活動が正式に始まりました。
このうち、暫定政権の一翼を担う極右政党、「自由党」のチャフニボク党首は、キエフ近郊の都市で演説し、ロシアに対抗できる政権をつくるなどと述べて支持を訴えました。
最新の世論調査では、大富豪として知られ、前の政権の崩壊につながる抗議デモを資金面で支援したポロシェンコ氏が40%近くの支持を集めています。
ポロシェンコ氏の支持率は10年前のオレンジ革命を主導したティモシェンコ元首相などほかの候補者を引き離しており、選挙戦はポロシェンコ氏を軸に展開するものとみられます。
ウクライナの暫定政権は、今回の大統領選挙を民主的な国家を目指すうえで重要な選挙と位置づけ、国際的な選挙監視団も積極的に受け入れることにしています。
しかし、ロシアが編入を宣言したクリミアでは選挙を実施できない見通しのほか、東部や南部ではロシア寄りの住民による暫定政権に反発する動きも強く、大統領選挙を混乱なく確実に実行できるかも焦点となっています。
ウクライナ大統領選挙について首都キエフで市民に聞いたところまだ誰に投票するか決めていないという人が多い一方で、ポロシェンコ氏への支持を表明する声も聞かれました。
誰に投票するか決めていない有権者のうち、女性の1人は、多数の犠牲者が出た抗議デモについて触れ「多くの人が亡くなってしまったので、選挙がウクライナにとって決してむだにならないことを望みます」と話していました。
また、ほか男性は「新しい政権が国をよい方向に導いて汚職をなくし生活を変えてほしいです」と選挙への期待感を示していました。
一方、ポロシェンコ氏への投票を決めているという男性は「ポロシェンコ候補ならヨーロッパ入りを実現してくれる」と述べて、ウクライナのEU=ヨーロッパ連合への加盟を押し進める候補として期待していました。
これに対して、東部ハリコフで暮らすという女性は「ハリコフではキエフ以上にロシアの影響力が大きいので何か起こるかも知れません」と述べて、暫定政権への抗議デモが続く東部や南部で選挙がきちんと実施されるのか不安だと話していました。
ウクライナ、ヴェイデル氏、中央選管を相手取り、大統領選立候補却下を裁判で争う - The Voice of Russia
3日、ウクライナ中央選管はウクライナ・インターネット党のヴェイデル党首の大統領選挙立候補願いを拒否したことが明らかになった。中央選管の決定では、ヴェイデル氏は自身の政治勢力の大会の実施について提示された時と場所の不一致を理由に立候補が却下されている。
これに対しヴェイデル氏本人は、「私の人気度と力に彼らは恐れをなしたのだ。ウクライナ国民が示す私への支持に彼らは驚愕したのだ。彼らは壊滅される」との声明を表している。
ウクライナ大統領選、最大人気はダースベーダー - The Voice of Russia
42.02%の支持を集めている。
第二はピョートル・ポロシェノ候補で15.59%。第三位はオレグ・リャシュコ候補で10.64%。