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Twitter / yjochi: 今日の読売新聞、名言巡礼は、民法の大家の我妻栄。自分が大学に

今日の読売新聞、名言巡礼は、民法の大家の我妻栄。自分が大学に入り民法を勉強し始めて、我妻民法講義を必死に読んでいた頃を思い出した。

以前『ダットサン』て言ってなかった?


Amazon.co.jp: 新訂 民法総則 (民法講義 1): 我妻 榮: 本

実務で調査事項があるとき、
1結論に迅速に到達できる本です。
2その結論に信頼性がおけます。
3結論が直接記載されていなくとも、判例・関連諸法が記載されているので、さらなる調査の出発点となります。
4上記の機能を注釈民法でも果たせますが、注釈民法は30冊以上と大部なうえ情報量が多いので結論への到達速度が場合によって遅くなります。
5また上記の機能を四宮民法総則など各分野の優れた概説書でも果たせるが、我妻民法講義は財産法を不法行為を除き網羅しています。
6星野民法・近江民法内田民法も網羅性はあるが、実務で支持される結論の信頼性では我妻民法講義が相対的に優位を保っています。
7民法の基礎概念が丁寧に説明されているので真摯に学ぶにも最適です。そしていわゆる「通説」の基礎を形成した本です。
8我妻民法講義後の改正・判例・学説情報は「通説」を前提にして誕生していくのが現実ですから滑らかに補充できます。
9以上の「総合力」によって我妻民法講義は「役に立つ」本です。
10その我妻民法講義において「民法総則」は体系上の「頭」です。

50年近く前の本ですが、現代に新しく起こる問題点についてヒントになる記述があったりします。
この本に書いてかることは民法学者の当然の前提になっているのか、最近の民法の本では省かれている場合がありますので注意が必要です。
本当に民法をマスターするにはこの本を読まねばなりません。
将来起こりうることを見通していた我妻先生の思考の深さには驚きです。