BRICS開銀の設立準備、7月の首脳会議前に整う見通し=南ア財務相 | Reuters
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5か国(BRICS)は、7月にブラジルで開く首脳会議までに「BRICS開発銀行」の設立準備を完了する見通しになった。南アフリカのゴーダン財務相が10日、BRICS財務相会議後に記者団に語った。
開発銀行の構想はインフラ整備プロジェクト支援を目指すもので、2012年に初めて提案された。ただ、その後は資金調達や運営方法、本部拠点をどこに置くかなどをめぐって意見対立が続いてきた。
しかしゴーダン財務相は「われわれは開発銀行の設立に向けて非常に素晴らしい前進を成し遂げ、正式文書のほとんどは整っている。まだいくつか問題は残されるが、開催が見込まれる7月半ばのBRICS首脳会議までの間に解決していくだろう」と述べた。
開発銀行の資本金は当初500億ドルで、最終的には1000億ドルまで増える見通し。ロシアは5カ国が均等に20%ずつ出資することを提案しているが、あるBRICS関係筋によると、出資比率はまだ決定していないという。
ゴーダン財務相は、やはり立ち上げが遅れているBRICSの外貨準備基金についても「合意に向けてほぼ90%の地点にあり、正式文書は準備されていて、首脳会議前の完全合意まであと少しのところにある」と説明した。
国際通貨基金(IMF)の改革が進まないことについては「米国次第の面が大きいことは明白だ」と指摘した。