世界の軍事費、1・9%減 欧米減少、2位中国と3位露は大幅増 - MSN産経ニュース
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は14日、2013年の世界の軍事費(一部推計値)が前年比実質1・9%減の1兆7470億ドル(約177兆3千億円)と発表した。2年連続の減。世界の軍事費の4割弱を占める1位の米国で減少した一方、中国やロシアでは大幅に増加。SIPRIは「欧米で減少し、その他の地域が増加するという近年の傾向がこれまで以上に顕著になった」と分析した。
米国の軍事費は前年比7・8%減の6400億ドル。アフガニスタンやイラクでの活動縮小が影響した。対照的に2位の中国は前年比7・4%増の1880億ドル(推計値)。旧ソ連時代の兵器の更新を進める3位のロシアも前年比4・8%増の878億ドル(同)。
中国については、日本やフィリピン、ベトナムなどとの領有権争いが激化する中、経済成長に合わせ軍事支出を増やす長期的な国家戦略に変更はないと指摘。日本は486億ドルで国別では8位だった。