防衛省によりますと、14日午前、ロシア軍の4機が日本に接近し、このうちTU95爆撃機2機は、沖縄本島の沖合を回り込んで太平洋に入り、その後、伊豆諸島付近を通過して北上し、ロシア側に戻りました。
また、別の2機はIL20電子偵察機で、このうち1機は日本海を、もう1機は東北や北海道沖の太平洋を飛行して、いずれも午後にはロシア側に戻りました。
この間、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進しましたが、領空侵犯はありませんでした。
防衛省によりますと、ロシア軍が1度に4機を日本周辺で飛行させるのはまれだということです。
現在、朝鮮半島では、韓国軍とアメリカ軍の合同軍事演習が行われていて、日本海では先月末以降、ロシア軍機の飛行がたびたび確認されており、防衛省が、今回の飛行の目的について分析を進めています。