ＦＲＢは１６日、全米の１２の地区連銀が今月上旬まで企業などを対象に行った聞き取り調査を基に、最新の経済情勢をまとめました。
アメリカではこの冬、記録的な寒波に見舞われ、経済活動などにも去年の年末から１月にかけて影響が及びました。
今回の報告では、個人消費については、寒さが和らぐにつれて客足が戻り、大部分の地区で増加し、新車販売なども改善したとしています。
また企業の生産活動も、寒波が収まって大半の地区で改善し、自動車や航空機の受注の拡大などを報告しています。
また、住宅販売については、地区ごとにばらつきが出たものの、価格は上昇しているなどと指摘し、寒波の影響は一時的で、全体として景気の持ち直しを示す内容となっています。
こうした報告を踏まえ、ＦＲＢは、アメリカの景気は先月から今月初めにかけて「大半の地区で拡大を続けた」という判断を示しました。
今回の報告内容も踏まえ、ＦＲＢは、今月下旬に金融政策を決める会合を開き、量的緩和のさらなる規模の縮小などについて議論することにしています。
