露軍の「武器庫」ウクライナ東部、「協力停止」の影響深刻 - MSN産経ニュース
これに対し、露軍事評論家のゴリツ氏は「ウクライナの輸出停止が続けば、しわ寄せでロシア自身の武器製造に遅れが生じる。これまでになかった軍需工場も建設せねばならない。生産代替には少なくとも6〜7年かかる」と影響の大きさを指摘する。
ロシアでは、軍事機密がウクライナから流出することへの懸念も強い。露外務省は最近、ウクライナのユージュノエ社が第三国企業と接触したとし、ミサイル技術の不拡散に関する国際責務を守るよう求める異例の声明を出した。
一方、ウクライナの軍需生産は年13億ドル(約1332億円)規模で、輸出の9割がロシア向けとされる。また、ウクライナでは武器の完成品がほとんど生産されておらず、軍事協力停止の打撃はロシア以上に大きなものになると指摘されている。