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米国の政府や有力紙が偽情報を流しても気にしないマスコミがひとりの研究者を攻撃する胡散臭さ | 《櫻井ジャーナル》

 フォトショップを使って写真を偽造し、無関係な写真を持ってきて虐殺を演出する常習犯がいる。アメリカの支配層、あるいはその手先たちだ。多くの場合、その目的は軍事侵略、戦争を正当化することにある。そうした行為を「西側」のメディアは無視する。特にひどいのが日本のマスコミだ。

 それほどミスが大問題だというなら、ウクライナの軍事的な緊張を煽るためにインチキ写真を意図的に掲載したニューヨーク・タイムズ紙、その記事に同調して偽情報を流しているアメリカ政府を攻撃するべきだろう。

 しかも、医学界や医薬品業界には闇の歴史がある。情報機関や軍とも密接な関係にあるのだ。例えば、戦争中、日本は中国に「関東軍防疫給水部本部」、いわゆる「満州731部隊」を置いていた。生物化学兵器の研究開発における実験部隊で、その背後には軍医学校、さらに医学界が存在する。日本が生物化学兵器の研究開発を始めたのは1933年。当初は「加茂部隊」、ついで「東郷部隊」に名称を変更、1941年から「第731部隊」と呼ばれるようになる。


 この部隊を率いていたのが京都帝国大学医学部出身の石井四郎中将。敗戦後、CIC(米陸軍対諜報部隊)の尋問を受けるが、すぐにG2(情報担当)の部長だったチャールズ・ウィロビー少将と親しくなり、米陸軍で生物化学兵器を研究していたキャンプ・デトリックからきた研究者へ情報を提供することになった。


 その一方、アメリカの生物化学兵器を扱う部隊が厚木基地からほど近い倉庫で活動を開始、後に同部隊は丸の内の三菱ビル内へ本部を移す。1970年代になるとウィリアム・コルビーCIA長官は、アメリカが1952年、つまり朝鮮戦争の最中に生物化学兵器を使ったと認めている。


 朝鮮戦争が勃発すると、石井四郎の側近だった内藤良一が「日本ブラッドバンク」を設立、「第731部隊」の部隊長だった北野政次が顧問に就任した。同社は1964年に社名を「ミドリ十字」に変更、後に薬害エイズフィブリノゲン問題を引き起こす汚染薬剤を発売することになる。