焦点:米景気拡大、中間選挙に向け民主党が触れたがらない理由 | Reuters
しかし、民主党候補にアドバイスするベネンソン・ストラテジー・グループのピート・ブロドニッツ氏は、今年の選挙戦で景気改善の話題を無視するのは「大きな過ち」になると指摘。「民主党が経済の進展について語るのは非常に重要なことだと私個人は考えている。われわれが語らなければ、誰が語るというのか」とし、景気が改善していないという共和党の主張を人々は信じ続けることになると述べた。
ポトマック・リサーチ・グループのグレッグ・バリエール氏は4月21日付ノート中で「経済における生命の兆候が民主党にとって大きな後押し要因となる可能性がある」と指摘。「大半の米国人はまだ景気後退局面(これは2009年6月に終了した)にあると思っているが、レイバーデー(9月の第1月曜日)までに意識が変わり、民主党にとって極めて重要な援軍となる可能性がある」とした。
共和党寄りのストラテジストで、シンガー・ボンジーン・ストラテジーズのパートナーを務めるロン・ボンジーン氏は、あまりにも多くの米国人は今のところ景気改善の影響を感じていないとみる。
「全国及び地方レベルで3─4カ月の堅調な雇用の伸びが必要だ」と指摘。オバマ大統領と民主党が宣伝を開始できるようになるには「(労働力から)脱落する人の数が減速する必要がある」と述べた。