16日に開票が行われたインドの総選挙は、543の議席のうち、93%の議席が確定し、最大野党で右派のインド人民党が過半数の278議席を獲得して、42議席の与党・国民会議派に大差をつけて圧勝し、10年ぶりに政権が交代することになりました。
インド人民党は来週初めにも連合を組むほかの政党と新たな政権を発足させ、次の首相には選挙戦を率いた西部グジャラート州のトップ、ナレンドラ・モディ氏が就任する見通しです。
モディ氏は、16日、地元で勝利宣言を行い、「12億5000万のインド国民のためこの身をささげる」と述べました。
インド人民党は、景気の減速や物価の高騰、それに汚職のまん延で政権与党への失望が広がるなか、経済手腕に定評のあるモディ氏を前面に押し出し、都市部から農村部までの幅広い層から支持を集めました。
多党化が進んだインドで、一つの政党が単独で過半数を獲得したのは30年ぶりで、安定した政権基盤を確保して首相に就任するモディ氏の経済立て直しに向けた手腕に国民の期待が集まっています。