バチカン(ローマ法王庁)のフェデリコ・ロンバルディ報道官は15日、フランシスコ・ローマ法王の24〜26日の中東歴訪に旧知のユダヤ教とイスラム教の指導者が同行すると発表した。
AP通信によると、法王の外国訪問随行団の一員としてキリスト教以外の他宗教の指導者が加わるのは初めて。同行はフランシスコ法王の意向で、法王が進める宗教間対話を象徴する顔ぶれとなる。
同行するのはアルゼンチンのラビ(ユダヤ教の導師)、アブラハム・スコルカ師と、イスラム団体「アルゼンチン・イスラム・センター」前事務局長のオマル・アブード師。2人とも法王がブエノスアイレス大司教だった頃からの友人だ。
法王は歴訪中、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の聖地エルサレムを訪れる。ロンバルディ報道官は宗教間対話の重要性について「法王が旧知の2人と一緒に聖地を訪問すること自体が特別なメッセージとなる」と述べた。