ウクライナでは大統領選挙を１週間後に控えていますが、東部では依然として親ロシア派の武装集団と暫定政権が断続的に衝突するなど混乱が続いています。
情勢不安が続くなか、ウクライナの選挙管理委員会は１７日、声明を発表し、東部のドネツク州とルガンスク州の合わせて６つの選挙区で、投票に向けた準備作業が全く進んでいないことを明らかにしました。
そして「ドネツクとルガンスクでは、多くの選挙管理委員が、本人や家族が脅迫を受けていることを理由に辞任を申し出ている」として、トゥルチノフ大統領代行に対して選挙への妨害行為に速やかに対応するよう求めました。
選挙管理委員会は投票日の３日前には各地の投票所に投票用紙を発送する予定ですが、ドネツクやルガンスクの選挙管理委員会ではこのところ、何者かの妨害によって郵便物が届かない事態が続いており、東部での大統領選挙の実現に懸念が広がっています。
