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〔情報BOX〕グラフで示す世界株式市場の警戒信号 | Reuters

世界の株式市場では、投資家が2年にわたる上昇局面を経て、慎重姿勢を強めつつあると示す3つのシグナルがある。


データストリームのデータによると、投資家は景気循環株よりもディフェンシブ銘柄を、小型株よりも大型株を選好しつつある。また、最近上昇した銘柄で利益を確定し、財務や収益が良好な銘柄にシフトしている。


以下のグラフに示した3つのシグナルは、市場が下落する前触れとまではいえないが、投資家のリスク志向の弱まりを表している。過去の傾向から言えば、これらは総じて市場の大きな変動につながっている。


1)欧州の景気循環株がディフェンシブ銘柄に見劣り


銀行や旅行代理店といった景気循環にもっとも左右される銘柄が、景気の影響を受けにくい医薬品のようなデフェンシブ銘柄に比べて見劣りしつつある。投資家の景気への見方が慎重になっている兆しとみられる。


グラフ: link.reuters.com/mag59v


2)米国の大型株が小型株をアウトパフォーム


アップル やゼネラル・エレクトリック のような優良株を構成銘柄に含むS&P総合500種 は、ラッセル2000指数 を構成する小型株をパフォーマンスで上回るようになった。投資家はより安全と考えられている大手企業の株式を志向しているようだ。


グラフ: link.reuters.com/huf59v


3)質がモメンタムに勝る


高水準な自己資本利益率(ROE)、安定した利益の伸び、財務レバレッジの低さで特徴づけられる優良成長株で構成するMSCIワールド・クオリティー・インデックスが、成長期待の高い「モメンタム」株の指数よりも堅調になっている。モメンタム株はここ1年間で大きく上昇していた。


これは、投資家がこのところ上昇した株で利益を確定し、市場が下落する局面で相対的にパフォーマンスがよくなる銘柄にシフトしつつあることを示している。MSCIワールドインデックス は今月13日に過去最高値をつけた。

グラフ: link.reuters.com/zyf59v