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なぜ今、ロシア、そしてバルト海なのか?プーチン脅威論を越えて (連載「パックス・ジャポニカへの道) - 原田武夫国際戦略情報研究所公式ブログ

22日から3日にわたりロシア・サンクトペテルブルクで第18回目となる「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF2014)」が開催された。私は、我が国本国から唯一のパネリストとして招かれ、専門家としてこれに出席した。

こうした国際会議には必ずナレッジ・パートナーという役割を担う組織がある。多くの場合、グローバルなコンサルティング・ファームがこれを務めており、「論調」のベースは明らかにそうしたファームたちが形成している。これに世界銀行国際通貨基金IMF)、さらには経済開発協力機構(OECD)といった国際機関における、これまた米欧人であるコンサルタントたちが加わる場合もある。そして国際会議の場においては、彼らが重層的に提示してくる「論調」のベースに立ちつつも、それに明確な付加価値を加え、時にはその枠組みを超えるものを提示するような高度に知的なプレゼンテーションが基調演説者やパネリストたちに求められているというわけなのである。そうした「価値ある発言」「『論調』の形成に貢献している発言」を述べている限りにおいて、実のところ英語の発音など全く問題とされない。あくまでも基準となるのは当該人物が「考えているか、考えていないか」だけなのである。

このフォーラムのナレッジ・パートナーはプライスハウスウォータークーパースであり、車両の提供をしているのはメルセデスベンツなのである。

今、再び始まっているのが気候変動であり、明らかに北極圏とその周辺を除き、北半球では極端な寒冷化が顕著になりつつあるからである。逆に北極圏とその周辺では温暖化が進行しており、今回のサンクト・ペテルブルク国際経済フォーラムの最中にも気温が28度を越えるという、旧ソ連時代には考えられなかった「夏日」が到来していた。