アメリカのオバマ大統領は３日ポーランドを訪れ、コモロフスキ大統領と会談したあと共同で記者会見に臨みました。
この中でオバマ大統領は「アメリカはポーランドの安全保障に責任を果たすと断言したい」と述べ、冷戦終結後、ＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構に加盟し、ロシアに対して強い警戒感を抱く旧東欧諸国を防衛する決意を改めて強調しました。
ホワイトハウスによりますと、アメリカ政府はウクライナ情勢を受けて、最大で１０億ドルかけてヨーロッパでのアメリカ軍の訓練の強化などを行うことを検討しているということです。
これに対しコモロフスキ大統領も「地域の安全保障とＮＡＴＯの機能強化につながるものだ」と述べ、歓迎する意向を示しました。
またオバマ大統領は、ロシアがウクライナで挑発的な行為を続ける場合にはさらなる制裁を科す用意があるとけん制しました。
オバマ大統領としては、旧ソビエトの影響下に置かれた経験があるポーランドなど旧東欧諸国の安全保障に積極的に関わっていく姿勢を示すことで、こうした国々の不安を払拭（ふっしょく）するねらいがあったものとみられます。
Obama offers military help to eastern Europe allies worried by Russia | Reuters
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140603#1401792599
