真の改革にふさわしいリーダー、EUに必要=英首相 | Reuters
「英国がEU改革派であり続けることを私は望んでおり、それが目標だ。それが英国にとって最良の選択で、欧州にとってもそうだ」
首相は記者団に対し、国民投票までにEUがどのような姿勢を取るかが非常に重要だと述べ、欧州はさらに開かれるべきであり「その方向にEUを導くことができる」リーダーが必要だとの見解を示した。
「EUがその方向に進まないのならば役に立たない」と述べた。
先月行われたEU=ヨーロッパ連合の加盟国で作るヨーロッパ議会の選挙では、統合を推進してきた二大会派が引き続き過半数を維持したものの、高止まりする失業率やEUの権限強化に対する反発からEUに懐疑的な勢力が議席を大きく増やしました。
今回の選挙で、EUからの離脱を訴える政党が最も多くの議席を獲得したイギリスのキャメロン首相は、10日までドイツのメルケル首相らとスウェーデンで会談したあと記者会見し、雇用創出や経済成長のためにも必要のない規制はなくすべきだと述べました。
そのうえでキャメロン首相は、「イギリスは改革が行われたEUにとどまりたいと考えている」と述べ、イギリスがEUにとどまるためにも改革が必要だという考えを示しました。
また、ことし交代するEUの執行機関、ヨーロッパ委員会の後任の委員長についても、ドイツのメルケル首相がEUの統合推進に積極的なルクセンブルクのユンケル前首相を支持しているのに対して、キャメロン首相は改革に前向きな人がふさわしいとして反対しており、ヨーロッパではEUの改革や幹部人事を巡って駆け引きが続いています。