小松氏は外務省の国際法局長などを経て、去年8月に外務省出身者としては初めて内閣法制局長官に就任しました。
小松氏は集団的自衛権の行使の容認に前向きな立場を取っており、第1次安倍内閣の際に設けられた集団的自衛権を巡る有識者懇談会の運営にも関与したことなどから、行使容認に意欲を示す安倍総理大臣が起用を決めました。
しかし、ことし1月、腹部に腫瘍が見つかったため、およそ1か月にわたって入院し、その後も通院しながら職務に当たっていましたが、先月、「治療に専念したい」として、内閣法制局長官を退任し、その後は内閣官房参与を務めていました。
政府関係者によりますと、小松氏は、その後も体調が回復せず、東京都内で亡くなったということです。