https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

NATO:特殊部隊+民兵…ロシア流あいまい攻撃を研究 - 毎日新聞

ロシアが特殊部隊や民兵の展開と宣伝戦を組み合わせ、ウクライナで実施した「あいまい・ハイブリッド攻撃」を研究し、対抗策を練り上げるため北大西洋条約機構NATO)が特別調査チームを設置することが24日、分かった。NATO外交筋が明らかにした。NATOが欧州大陸で想定していなかった戦術で、チームは短期的な対処策だけでなく長期的戦略を立案する。9月の首脳会議で合意を目指す。NATOのラスムセン事務総長は既に加盟国に伝え、協力を促している。


 「あいまい・ハイブリッド攻撃」は「影の攻撃」などとも呼ばれ、標識を付けない特殊部隊や民兵を送り込んで展開させ、官庁など要所を占拠。大規模な正規軍を国境付近に集積して圧力をかけながら、宣伝戦やサイバー攻撃、経済的脅迫などを組み合わせ、住民投票や一方的独立、領土併合や地域の不安定化を実現する。


 外交筋によると、NATOは欧州大陸での正規軍の侵略を主に想定しており「冷戦後、初めての経験」(外交筋)だという。


 特別調査チームは、攻撃の定義の確定から始め、軍事的にどこまで対応できるのか、戦術、戦略面での可能性を探る。ただ、警察や情報機関など民生面での協力がないまま対抗策を取ることは困難で、軍事的な集団自衛組織であるNATOがどこまで対応できるのか、不明確な部分もある。


 NATO高官は「NATOとしても対応せざるを得ず、首脳会議で対策を打ち出したい」と話す。