(トルシエの目)失望 組織力も戦い抜く気迫もなかった - 2014ワールドカップ:朝日新聞デジタル
日本には失望した。2002年や10年の大会で見せた組織的な力が全くなく、選手個々のつながりのみに頼っていたからだ。しかもその選手たちは疲れ果て、プレーの熱狂や喜びを欠いていた。チームスピリットや戦い抜く気迫もなかった。
頼みの本田と香川、初戦で乗れず 機能不全の3試合 - 2014ワールドカップ:朝日新聞デジタル
日本の3試合を振り返ると、攻撃を支える両輪、本田と香川が初戦のコートジボワール戦でリズムに乗れなかったのが痛かった。本田はチーム2番目の走行距離。守備に追われる時間が長く、先取点を奪ったものの、トラップやボールコントロールが乱れた。香川は自身の左サイドを押し込まれ、シュートゼロ。前を向いてドリブルを仕掛けたが、ミスを連発した。
互いに近い距離でパス交換することで日本の攻撃力は増すのだが、2人は分断されてしまった。本田は大会前から体が重く、2戦目で先発落ちした香川も奮起できない。相乗効果を発揮できず、ともに期待度の高さに比べれば、いいプレーはできなかった。
所属クラブでの好調を生かせず、不調をひきずった選手もいた。長友はチーム一の運動量を示したが、周囲との連係がうまく機能しなかった。センターバックの一角は森重から第2戦以降、今野に変わった。森重は相手の点で合わせるクロスに競り負けたが、動き自体は悪くなかった。今野はクラブではボランチでプレーし、不振だった。そんな影響か、第3戦で与えてしまったPKは不用意だった。
一方、負傷からの復帰が心配された選手たちは、あまり影響を感じさせなかった。長谷部は2戦目までは途中で退いたものの3戦目はフル出場。右サイドの内田は日本の長所の左サイドを封じられると、タイミングのいい攻撃参加を何度も見せた。吉田もそつなくプレーをこなしていたが、最終戦では相手に振り切られるシーンもあった。
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