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NHK報道 この異様/キャスターが先導 首相の代弁に終始

 NHKの「ニュースウオッチ9」は集団的自衛権行使容認の「閣議決定」直前、6月26日に山口那津男公明党代表、27日に高村正彦自民党副総裁を連続生出演させ、集団的自衛権行使容認の先導役を果たしました。


 26日、同番組の大越健介キャスターは「機は熟しつつある」と山口氏に水を向け、集団的自衛権行使容認の方向を表明させ、山口氏に「期待している」と言葉をかけました。


 翌27日、大越氏は高村氏に「(集団的自衛権について)平和を創設、つくっていくためのものなんだという、その説明がいきわたってないんじゃないか」とのべ、集団的自衛権行使容認の一方的立場から政府・与党へ“要望”。高村氏も「今までもしてきたし、これからもする」と応じました。


 こうした報道姿勢は「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにする」(第4条)とした放送法を踏み外しています。


 閣議決定の1日。安倍首相のこの日の記者会見に沿うように、「ニュースウオッチ9」は「抑止へと道が開かれた」(大越キャスター)と首相の代弁に終始しました。


 NHKの報道ぶりにツイッターでは「自公代表の言い分を好き勝手にしゃべらせ、キャスターがヨイショ的な相づちだけ。あまりに一方的」などの声が殺到しています。