焦点:イラク首都で進攻に備える過激派要員、政府は摘発に躍起 | Reuters
イラクで攻勢を強める過激派組織は、首都バグダッド進攻に備え、指令ひとつで一斉に攻撃を開始する「潜伏要員」を首都中心部に送り込んでいるほか、周辺部からなだれ込む「支援部隊」を準備している。米国とイラクの安全保障当局者の話から明らかになった。
政府当局者は、過激派の総攻撃が実行に移される時を指して「ゼロ・アワー」と呼んでいる。
イラク政府の安全保障担当高官によると、潜伏要員のうち、およそ1500人がバグダッド西部、さらに1000人が郊外で息をひそめ、その時を待っているという。
こうした潜伏要員の主な目的は、米国が設置した安全地帯で、政府庁舎が集まる「グリーン・ゾーン」に侵入し、宣伝的な勝利をあげることに加え、バグダッド西部や周辺地域に拠点を築くことにあると、この高官は指摘する。