ＥＵとウクライナは先月、貿易の自由化をはじめ、経済関係を大幅に強化するための協定に署名しましたが、ロシアはウクライナ経由でヨーロッパの製品が流入し自国の経済に悪影響を及ぼしかねないなどとして強く反発しています。
これを受けて１１日、ＥＵとウクライナ、それにロシアの３者による閣僚級の協議がベルギーのブリュッセルで行われ、対応策を話し合いました。
ＥＵのデフフト委員によりますと、協議ではロシアが今月２０日までに協定で懸念される悪影響などをリストとして提出したうえで、３者の専門家がこれらの懸念の解決策を話し合うことで合意したということです。
そのうえで、３者はことし９月に改めて閣僚級の協議を開催することにしています。
デフフト委員は「われわれはこれらの手続きを誠意を持って行うことを約束した」と述べて、今後、協力して問題の解決に当たることを強調しました。
ＥＵとしては、ウクライナとの協定の署名に伴うロシアからの反発に迅速に対応することで、これ以上の関係悪化を防ぎたいというねらいがあるものとみられます。
