ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字を取って、BRICSと呼ばれる5か国の首脳会議は、ブラジルのフォルタレーザで15日、開かれました。
会議のあとで発表された共同宣言では、5か国は、国連を中心とする多国間主義の重要性を強調したうえで国連の改革を求め、ブラジルやインドなどがより重要な役割を担うべきだとしています。
さらに、一方的な軍事介入や経済制裁に反対する文言も盛り込まれるなどロシアと中国の主張が色濃く反映され、欧米主導の国際秩序に異を唱え、新興国を軸とした新たな国際秩序を構築していく姿勢を鮮明にしています。
また、会議では、発展途上国の支持を広げるため、こうした国々の開発を支援する日本円にして10兆円規模の銀行の創設や、新興国が経済危機に陥った際の基金の創設に最終的に合意しました。
ただ、BRICS各国の間では、インドは経済立て直しのため日本との関係を重視するなど先進国との距離感が一致しているとは言えず、今後どれだけ結束して国際社会で行動していけるのかが試されることになります。
Twitter / KremlinRussia_E: Vladimir Putin has addressed
Vladimir Putin has addressed the #BRICS Summit plenary session http://bit.ly/1mfgsE7
プーチン露大統領、米国の一極支配を批判 “反米”対抗軸にBRICSの影響力強化を - MSN産経ニュース
プーチン氏はインタビューで、「一極の中で国際関係の枠組みを構築する試みは非効率であり、機能不全に陥る」などと述べ、米国本位の外交政策を批判した。
さらに、米ドルを基軸とした国際通貨体制は、米国政府の通貨財政政策に大きく依存しているとし、BRICSが中心となってこのシステムを変革し、国際通貨基金(IMF)と世界銀行が決める政策決定の場でも、5カ国が積極的な役割を示さなくてはならないとも主張した。
多極化世界を構築するための具体的な手段としては、国際社会における国連の主導的な役割を強化することやBRICS諸国による紛争解決のための定期協議体創設などを提案した。
BRICS establish $100bn bank and currency reserves to cut out Western dominance ― RT Business