ゴールドマン、商品価格の下落予想−スーパーサイクル終了で - Bloomberg
米ゴールドマン・サックス・グループは、鉄鉱石や銅、北海ブレント原油などの商品の価格が向こう5年間に下落するとの見通しを示した。世界的な供給増が要因としている。
為替担当チーフストラテジストのロビン・ブルックス氏らゴールドマンのアナリストは15日付リポートで、一部の金属やエネルギー、バルクコモディティの価格が大幅に下落すると予想。大半の商品の価格が前年比で上昇する局面は終了するとの見方を示した。
中国の原材料需要が急増する一方、鉱山と油井からの供給が逼迫(ひっぱく)していたため、商品価格は2010年までの12年間に2倍以上に上昇した。米シティグループやドイツ銀行などの銀行は商品のスーパーサイクルが終了したと指摘している。今年はブラジルでの降雨不足の影響でコーヒー生豆価格が年初来で46%上昇したほか、インドネシアでの鉱石輸出禁止に伴いニッケル価格が39%上げるなど、商品相場は上昇した。年間ベースの商品相場は3年連続で下落していた。
ゴールドマンのアナリストらは「商品価格の上昇が続いたことが供給面の反応を促している」と指摘。「世界の商品相場の暴落を予想しているわけではない。ただ、多くの主要商品価格が全般に大幅下落すると予測している」と述べた。
Goldman Forecasts Lower Commodity Prices as Super-Cycle Ends - Bloomberg