【マレーシア機撃墜】失地恐れる親露派 遺体収容や調査団受け入れ拒む背景 - MSN産経ニュース
マレーシア航空機撃墜事件で、ウクライナ東部の親ロシア派勢力が国際調査団などの活動を妨害している背景には、自由な活動を許せば周辺地域における支配の実効性が失われ、政府軍との戦闘に響きかねないとの懸念がある。
高度1万メートルの上空から落下したマレーシア機の残骸や犠牲者の遺体は、半径数十キロの広範囲に落下しているとされる。事件を機に国際調査団や欧米メディアが殺到して主導権を握られれば、政府軍との戦闘にも影響が出るのは確実だ。
重要拠点だったドネツク州スラビャンスクが政府軍に奪還されるなど、親露派はじりじりと後退を余儀なくされている。親露派が軍用機などを攻撃目標にし始めた点についても、「劣勢の挽回が目的だ」(外交筋)という見方もある。