体を冷やす冷却スプレーや、汗の臭いを抑える消臭スプレーの多くには、液化石油ガスなどの可燃性のガスが使われています。
こうしたスプレーのガスにライターなどの火が引火した事故の報告は、国民生活センターに、ことし5月までの5年ほどで50件近く寄せられているということです。相次ぐ事故を受けて、国民生活センターが、マネキンに冷却スプレーを10秒間噴射し、ライターを近づける実験を行ったところ、簡単に火がついて10秒ほどで洋服全体に燃え広がったということです。
このため、スプレーは火の気のないところで使い、使用後にもライターなどは用いないよう注意を呼びかけています。
国民生活センターの池田正慶さんは「これから冷却スプレーを使う機会が増えると思うが、引火事故を起こさないよう注意を徹底してほしい」と話しています。