新たな制裁では、ロシアのエネルギーセクターへの特定の物品・技術の輸出を禁止するほか、制裁の対象となる銀行や防衛関連企業を拡大。また、対ロ輸出促進に向けた信用保証やロシアの経済開発プロジェクトへの融資を正式に停止した。
米財務省によると、新たな制裁の対象となるのはVTB銀行、モスクワ銀行、ロシア農業銀行、統一造船会社。
オバマ大統領は「ロシアが現在の道を突き進めば、代償はさらに膨らむ」と強調。「ウクライナにおけるロシアの行動およびすでにわれわれが科している制裁によって、ロシア経済の脆弱性を増している」と述べた。
EUが対ロ追加制裁で合意、石油・金融・防衛など幅広く | Reuters
EU外交筋によると、追加制裁は石油、金融、防衛、民生軍事など幅広い分野の企業が対象で、ロシアの国営銀行は欧州金融市場での資金調達が禁止される。今回の措置は3カ月後に見直しが行われる。
【ウクライナ情勢】カナダも追加制裁へ 欧米と連携アピール - MSN産経ニュース
カナダのハーパー首相は29日、ロシアがウクライナ東部で親ロシア派への支援を続けているとして、ロシアへの追加制裁を実施する考えを声明で発表した。具体的な追加措置には触れていない。
ハーパー氏は24日、ロシア企業・団体との取引禁止などの経済制裁を既に発表しており、今回は対ロシア圧力を強化した欧米との連携アピールを狙った。
【ウクライナ情勢】オーストラリアは「追加制裁の予定なし」 アボット首相が表明 - MSN産経ニュース
オーストラリアのAAP通信によると、ウクライナ東部のマレーシア航空機撃墜に絡む米国と欧州連合(EU)のロシアに対する制裁強化について、オーストラリアのアボット首相は30日、現時点で追加制裁を科す予定はないと述べた。シドニーで報道陣に語った。
首相は将来的な制裁強化の可能性は否定しなかったが、撃墜で死亡した国民らの遺体収容を優先したいと強調。現地に派遣している警察を墜落現場入りさせるためにはロシアの協力が不可欠と判断しているとみられる。
オーストラリアはこれまでにロシアの個人に渡航禁止などの制裁を科している。