イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘を巡っては、エジプトやアメリカなどが、国連と共に停戦に向けた調停を試みていますが、ガザ地区の非武装化を求めるイスラエルと経済封鎖の解除を求めるハマス側で折り合いがつかず、停戦の見通しは立っていません。
２９日、イスラエル首相府のレゲブ報道官はＮＨＫのインタビューに応じ、「ハマスは受け入れにあたってあまりにも多くの前提条件を出してきており、これでは合意は不可能だ」と述べ、停戦に至らない原因はハマス側にあると主張しました。
一方、ハマスが要求しているガザ地区の経済封鎖の解除について、「ガザからの攻撃がなければもちろん解除できる」と述べ、実現のためにはガザ地区の非武装化が必要だという考えを示しました。
そのうえで、再びガザ地区に武器などを持ち込ませないようにするための措置について、「課題はあるが、何らかの仕組みを作る必要がある。国際社会や周辺国と協力すればできる」と述べ、停戦した場合の経済封鎖の解除をどのように進めるか検討を行っていることを示唆しました。
