ロシアがアップルなどにソース開示要請、端末のスパイ利用警戒 | Reuters
ロシア政府が、米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)と企業向けソフトウエア大手の独SAP(SAPG.DE: 株価, 企業情報, レポート)に、自社ソフトのソースコードを開示するよう要請したことが分かった。アップルなどの端末が政府機関のスパイ行為に使用されないことを確認するためという。
米国や欧州各国は、ウクライナ情勢をめぐりこれまでで最も厳しい制裁をロシアに科すことを協議中。こうした中で、ロシアは米欧の大手IT企業2社に、重要な企業秘密の公開を求める手段に出た。
ロシアの通信情報省の声明によると、ニキフォロフ通信情報相が先週、アップルとSAPの現地幹部と面会し、ソースコードの開示を要請。政府の安全保障上の利益を保護するほか、個人情報に関する消費者や企業ユーザーの権利確保が目的だとしている。
ニキフォロフ通信情報相は29日に発表された声明で、米情報当局による監視活動が昨年暴露されたことなどで、海外のソフトウェアやハードウェアへの信頼性に深刻な疑問が生じたと指摘した。