儲かっていない会社にはいくつか共通点があるのです。
一つは社員の士気が落ちています。
原因をそこの経営者に聞くと、
我が社は労働組合が強くて
というふうに言い訳をするけれども、
私に言わせたら80%は経営者の責任です
それから、会社の士気が落ちていると当然工場は汚いですよ。
事務所も汚い。電話の応対がいいかげん。
マナーがなっていない。
つまり6Sができていないのです。
整理、整頓、清潔、清掃、作法、躾の六つのSのことを
我々は6Sと呼んでいるのです。
また、儲かっていない会社はだいたい購買が
接待を受けてものを高く買っていますから、
それを妥当な値段に戻せばさらに10%黒字になる。
ですから、私がこれまで買収した会社で
2年目に最高益になっていない会社はないのです。
一番早かったのは日立製作所から譲ってもらった
日本サーボ(現・日本電産サーボ)で、
11か月で創業65年来の最高益になりました。
社長も社員も元のまま。
新製品だってすぐに出るわけがないから何も変わっていない。
それであっという間に最高益です。