ガザ地区に侵攻しているイスラエル軍は、ハマスが建設した地下トンネルを破壊する当初の目標はほぼ達成できたとして、3日、地上部隊の大部分をイスラエルとの境界線付近まで撤退させました。
これに対して、停戦交渉に持ち込み、ガザ地区の経済封鎖の解除を目指していたハマスは猛反発しており、3日も90発を超えるロケット弾を発射したり海からイスラエル側に侵入を試みたりするなど、攻撃を繰り返しています。
イスラエル軍が撤退する間も各地の衝突は止まず、ガザ地区南部のラファでは、およそ3000人の住民が身をよせていた国連の学校の正門付近に砲弾が落ち、10人が死亡しました。これについて、イスラエル軍は攻撃をしたことを認めたうえで、当時の状況を調査する考えを示しましたが、国連のパン・ギムン事務総長は「犯罪行為だ」と強い調子で非難しています。
ガザの保健当局によりますと、イスラエル軍の軍事作戦は4日で作戦開始から28日となり、ガザ地区での死者の数は1800人を越えています。