イスラエルとハマスが72時間停戦合意、エジプト提案受け入れ | Reuters
ハマスとイスラエルは5日の0500GMT(日本時間午後2時)から停戦に入り、その後双方の代表が長期停戦合意に向けカイロでの協議に参加する。
パレスチナ側はこれより先、停戦に向けた計画を策定するため、カイロでエジプトの情報機関当局者と協議していた。
イスラエル政府高官によると、その数時間後、イスラエル政府はエジプトの提案を受け入れた。また、ハマスもその後停戦合意を発表した。
ハマスの報道官、Sami Abu Zuhri氏はロイターに対し、「ハマスは72時間の停戦を受け入れると、つい先ほどエジプト側に伝えた」と述べた。
イスラエルがパレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスに対する軍事作戦を開始した7月8日以降、イスラエルの攻撃により少なくとも1834人のパレスチナ人が死亡している。
ガザ地区を巡るイスラエルとハマスの戦闘で、仲介役となっているエジプトは、4日、イスラエルとハマスに対し、現地時間の5日午前8時(日本時間の5日午後2時)から、72時間の停戦を提案しました。
これについて、イスラエルの複数のメディアは、イスラエル政府が受け入れたと伝え、また、ハマスの幹部も中東のメディアを通じて受け入れる姿勢を示しました。
エジプトの提案には、停戦期間中にイスラエルとハマスの代表が本格的な戦闘の停止に向けてカイロで協議することも盛り込まれています。
イスラエルのメディアは、イスラエル政府の高官が、「停戦が持続するならガザ地区にわが軍の兵士がとどまる理由はない」と述べ、停戦後の協議の結果によっては、ガザ地区に侵攻した部隊を撤退させることを示唆したと伝えています。
イスラエル政府は、これまで、「ハマスは停戦の合意を何度も破ってきた」として、カイロでハマスと協議することは拒否してきましたが、今回、一転してエジプトの仲介案を受け入れたことで、本格的な戦闘の停止につながるか、注目されます。
ガザ地区を巡るイスラエルとハマスの戦闘で仲介役となっているエジプトは、4日、イスラエルとハマスに対し、現地時間の5日午前8時(日本時間の5日午後2時)から72時間の停戦を提案しました。
アメリカ国務省のサキ報道官は、一部のメディアが双方がこれを受け入れたと伝えていることを受けて声明を発表し、「72時間の停戦の提案を強く支持し、すべての当事者に対し提案を尊重するよう求める」としています。
そのうえで「われわれは、この停戦でイスラエルに対するロケット弾攻撃や地下トンネルからの攻撃が終わり、ガザ地区の住民に犠牲がなくなることを心から期待している」として、イスラエルとハマスの双方に合意の確実な履行を求めています。
さらにサキ報道官は、エジプトなどの仲介努力をたたえ、アメリカは引き続き本格的な戦闘の停止と抜本的な問題解決を目指していくと強調しています。