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シリアのサリン原料 廃棄完了 NHKニュース

シリアでは去年8月、首都ダマスカスの近郊で猛毒のサリンを使った攻撃で数百人が死亡し、その後、OPCW=化学兵器禁止機関や国連は、シリアの化学兵器の廃棄に向けた作業を進めてきました。
廃棄作業は、ことし6月にシリア国内に残っていた最後の化学物質が運び出され、このうち、危険性が高い物質については、地中海の洋上でアメリカ軍の船「ケープ・レイ」が化学物質を分解し、中性化する作業を先月上旬から行っています。
これについて、アメリカ国防総省のウォレン報道部長は12日、サリンの原料となる化学物質581トンについて、すべて、廃棄処理を完了したことを明らかにしました。
そのうえで、現在、「ケープ・レイ」では、19.8トンあるマスタードガスの原料について、廃棄処理の作業が始まっているとしています。
国防総省によりますと、「ケープ・レイ」に与えられた任務は、サリンマスタードガスの原料の廃棄処理で、すべての処理作業は来月上旬に完了する見通しだということです。
一方、シリア情勢は、アサド政権と、隣国イラクでも台頭しているイスラムスンニ派の過激派組織などとの戦闘が続き、内戦の終結の見通しは立っていません。