イエレン議長の言葉はただの「雑音」、株高信じるストラテジスら - Bloomberg
2006年以来で初の米利上げを予想して神経質になっている投資家たちに、アンドルー・ガースウェイト氏は言いたいことがある。「おじけづくな」。
投資家はイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の率いる連邦公開市場委員会(FOMC)が2015年半ばごろに利上げをすると見込んでいる。クレディ・スイス・グループの世界株式ストラテジストのガースウェイト氏はチームと共に、1977年以降の利上げの影響を検証してみた。
すると、株式相場は初回利上げの直前まで高水準を維持し、短期間の下げを経て上昇を続ける傾向があることが分かった。
S&P500種株価指数のピークから初回利上げ までは最長4カ月で、利上げ時にはピークから平均3%しか下落していなかった。
しかも、初回利上げ後の6カ月に約4%上昇。1977年に始まった利上げサイクル以外では、初回利上げ後18カ月でS&P500種株価指数は少なくとも10%上昇していた。
クレディ・スイスのストラテジストらは13日のリポートで「過去の例によると、利上げは株式相場のボラティリティを高めるが、上昇相場の終わりを意味しない」と書いている。
今回もそうなるのだろうか。ガースウェート氏は来年半ばに利上げがあった場合、同年末までは上昇が続くだろうと考えている。
同氏は量的緩和(QE)終了後、今年の年末前後に5%程度の下落も予想しているが、「調整が始まる前に現水準よりはるかに高くなっていると考えるし、その後に失地を回復すると思う」とストラテジストらは書いている。
Yellen Rate Rise Talk Noise to Strategist Seeing Gains - Bloomberg