検査を受けているのは、鯨の生息状況を調べるための日本の調査船、「第2昭南丸」です。
水産庁によりますと、この船は、IWC=国際捕鯨委員会の計画に基づいて独立行政法人・水産総合研究センターが行う調査のために、今月8日に日本を出港しました。
しかし、ロシア極東のオホーツク海沿岸で必要な手続きを行わないまま許可されたコースと異なる場所を航行しているとして、15日からロシアの国境警備局から検査を受けているということです。
船には日本とロシアの研究者や乗組員など合わせて20人が乗り、身柄は拘束されていないものの、1週間がたった現在もロシア極東のマガダン州の港に停泊を求められ、検査が続いているということです。
水産庁によりますと、航路を変更する際に事前にどの程度、ロシア側に届け出るか明確な規定はないということです。
水産庁では現在、乗組員などと連絡を取り合っており、検査の状況を確認するとともに、外務省を通じてロシア側に対して検査を早期に終えるよう要請しています。
国境警備、オホーツク海で日本船を拿捕 - The Voice of Russia
ロシア国境警備はオホーツク海で日本の船舶を拿捕した。より進んだ調査のためにマガダン港に曳航されている。
捕鯨船団付きの監視船だ。同船は、日本の国営漁業団体によれば、誤ってロシア国境を侵犯した。