英中銀、金融安定部門との調整は可能=副総裁 | Reuters
イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁は23日、中銀内に新設された金融安定部門と他の部門の間で「調整上の問題」が生じる可能性があるが、調整は可能だとの認識を示した。
米ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムで述べた。
副総裁は、金融安定部門の目標と中銀のインフレ・成長目標との間に矛盾は生じないと述べた。
英国の賃金伸び率、低迷続く可能性=中銀副総裁 | Reuters
イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁は23日、米ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムで講演し、国内賃金の伸び率は低く、近い時期に伸びが加速しない可能性があるとの見方を示した。
副総裁は、中銀は賃金の伸びの加速が明確に見込まれるまで利上げしない意向を表明していると指摘、これまでのところ見通しは不透明だと述べた。
副総裁は、長年にわたる生産性の低迷と、金融危機以降の賃金伸び悩みで、労働者の賃上げに対する要求が減っている可能性があるとの見方を示した。
中銀は先週、今年の賃金伸び率の予測を大幅に下方修正し、1.25%とした。来年の伸び率については3.25%と予測した。
ただ副総裁は、この予測は確実なものではないと発言。生産性の低迷を反映して「標準」的な賃金伸び率が緩やかに下方調整される可能性があるとの見方を示した。
一方で、スキルのある労働者が不足していることから、年内に賃金の伸び悩みが一部解消される可能性もあるとの考えも示した。