https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

インタビュー:消費増税の前に経済活性や歳出削減が必要=安倍首相夫人 | Reuters

──「家庭内野党」と呼ばれているが、安倍首相と政策に関して議論したりすることはあるか。


「アドバイスはしないし、大きな議論をすることもない。ただ、首相は日本国民みんなの首相なので、いろんな人の意見が届いた方がいいと思う。友人などからの意見を伝えることはある」


──原発問題はどう考えるか。


「何度も福島に行って、いったん事故が起きれば取り返しのつかない大変なことになると感じた。他に代わるエネルギーがあるなら、再稼働しないでほしい。日本は技術が優れているのだから、省エネとかいろいろなアイデアを出していけば、原発がなくてもいけるのではないか。詳細なデータを持っているわけではなく、理想の話だが、そう考えている」


──消費増税については。


「自分でも店(居酒屋)をやっているので、消費増税で野菜の値段が上がっているのは厳しいが、少子高齢化の中では仕方ないと思う。ただ、(東北地方の)防潮堤問題にも関わってくるが、医療費にしろ(歳出を)まだ削れるところはあると思う。無駄ではないにしても適切に税金が使われていないところがあるのではないか」


「(消費税)を上げないと難しい部分があるのは理解できるが、消費税を上げる前にもう少し、経済に力を入れ、見直すところは見直し、削るところは削るのが先ではないかと個人的には思う」


──今回の内閣改造では過去最多に並ぶ5人の女性閣僚が誕生したが、男性中心の社会構造は変わり始めているとみるか。


「管理職や政治家で女性の割合が増えることで、女性が働きやすい世の中になれば、自然に変わっていくのではないか。男性は男性で優れているところがあるし、女性は女性で優れているところがある。男性は組織を作ることに優れているが、縦割り社会の弊害も出てしまう。一方、女性は横のつながりを作るのがうまい。ミックスしていけば、より良い社会になると思う」


──2度目の「ファースト・レディー」となった。前回と違う点は。


「2人とも頑張り過ぎていたところが前回はあった。主人は若くて経験がなかったので、大勢の先輩議員がいる中で首相として頑張らないといけないというところがあり、私はミスしないことばかりを考えていた」


「主人は首相を辞任した後の5年間、もし自分が次に首相になったらどうするかということをずっと(メモに)書いていた。それが今、活きているのだと思う。私は、少々批判されたとしても、自分が役に立つことがあるならと、そういうこと(批判)を恐れなくなった。また自分のフェースブックには悪口も多く入ってくるが、応援も多い。応援は力になる」


──多忙な日々が続く安倍首相の体調は。


「前回、体調を崩して主人が首相を辞めた後、潰瘍性大腸炎の新しい薬が国に認可された。それが効いたみたいだ。17歳で発症したが、今までで一番、体調が良いと話している。医者も完治に近いと言っている」


──安倍首相と結婚して人生は変わったか。


「(ファースト・レディーは)なりたくてなれるものではない。そういう立場になったのは与えられた使命ではないかと考えている。ご縁があって結婚し、その方が政治家であって、首相になった。同級生と会うと、それぞれが違う人生を歩んでいる。小泉純一郎元首相の言葉ではないが、本当に『人生いろいろ』だと思う」